~コミュニケーション3つの要素~
先日のつとむ先輩との会話で、やっと就職活動への意識が生まれ始めたあなたとさとしは、大学の生協でさっそくエントリーシートを買うことにした。
この前のお前、やばかったよな。つとむさんにくってかかってさ
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あれは・・・、否定された気がして、ついかっとなっただけだよ。今となっては、まじきまずいよ。
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だよなぁ、正直しばらくつとむさんには会いたくねぇよな。
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だよなぁ
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あなた達の背後で雑誌を読んでいた人が、二人の会話に相槌を打ってきた。
・・・・・まさか、な。
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あまりにも聞きなれた声に、二人は血の気が引くのを覚えながら、ゆっくりと振り向いた。
つとむさん!!!!
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俺は会いたかったよ、お前らに。なんだよ、会いたくないなんてよー
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先輩!この間は本当にすみませんでした。つい、かっとなって・・・。
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全く気にしてねぇよ、そんなこと(笑) 若さっていいよなぁ。ところで、その後、二人ともちゃんと志望理由考えてみたか?
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はい!つとむさんの言われたように、何でテニス雑誌を創りたいと思ったか、その理由を洗い出したり、テニス雑誌が今どのくらいあってどんな内容か調べたりしました
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そうかそうか、えらいな。
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で、今その調べた内容をまとめてエントリーシートに書いてみようとしていたところです!
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二人ともえらいな。ちゃんとコミュニケーションを成立させてるな
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え、コミュニケーションっすか?
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【解説】コミュニケーションにおける3つの要素
コミュニケーションは、伝える・聴く・構築するという3つの要素から成り立っています。伝えるとは、自分の考えを相手に伝えることです。一般的には、これには文章によって伝えることや、会話として伝える事、また絵や写真などで伝える事全てが含まれます。本書では文章や会話で伝えることに限定して解説します。次に“聴く”ですが、これは相手の話を聴くことや、新聞や本から情報を得ることも含まれます。そして構築、聞いた情報を自分の意見として組み立てる事を構築と呼んでいます。日ごろのコミュニケーションはこの3つを連動させることで、行われているのです。
”伝える”から始まり、”聴く”と”構築する”を経由して再び“伝える”に戻ることになります。